独立リーグ出身の苦労人がプロ4年目にして、苦境のチームで花を開かせようとしている。�峅�賢二郎は昨季まで一軍出場はなし。4月19日の
広島戦(横浜)で初出場を果たすと、捕手としてチームを支えた。「チャンスをもらえる立場ではない。戦力として戦えなければおしまい。1日1日全力を注いで、時間をムダにすることなくやっていきたい」。悲壮とも言える決意と強い危機感を胸に刻む26歳が、下位に沈むチームのムードを変えた。
象徴となった試合が初めて先発マスクをかぶった4月20日の広島戦(横浜)。チームはこの日の試合まで6連敗とどん底の状況。ここで奮起した。
モスコーソを好リードで導き、打撃ではプロ初安打を含む2安打をマーク。打って、守って大車輪の活躍で連敗ストップに大きく貢献した。�峅�は「今まで味わったことのない疲れ。自分にとって二度とないチャンス。連敗を阻止して、勝ちにつなげられたのは良かった」と笑みを浮かべた。
捕手として投手を引っ張るのももちろんだが、ファウルを打って粘り簡単にアウトにならないしぶとい打撃も光る。中畑監督は「雰囲気を変えてくれた。打つ方は俺が教えてもらいたいくらい。球際でも一生懸命についていく。ウチが失いつつあるものだったからね」と冗談を交えながらも奮闘し続ける捕手に賛辞を惜しまなかった。
正捕手格の黒羽根は負傷で離脱している。復帰は早くても5月中旬になる見込み。�峅�にはより大きな期待が寄せられている。「投手の持ち球を殺さないようにと考えている。コミュニケーションを取っていく。1試合でも多く勝ち試合でマスクをかぶっていたい」と責任感をにじませた。