チームの核弾頭として、打率.322、9本塁打、38打点(6月19日現在)の成績を残す
山田哲人。好調な打撃陣の中でも、序盤戦のMVPといって間違いないだろう。3年目を迎えた今季、ここまでチーム唯一の全試合出場を果たし、打率も本塁打も自身最高の数字を残している。
その中でも特筆したいのが、すでに3本放っている先頭打者アーチだ。4月16日
巨人戦(神宮)では、菅野の渾身の直球を右中間へ弾き返した。自身初の先頭弾を「(菅野は)いい投手なので、追い込まれると厳しくなる。積極的に打っていこうと決めていました。逆方向へのホームランは自分でもびっくり」と笑顔で振り返った。
昨年までは、引っ張り一辺倒だったが、今シーズンはキャンプから右方向への打撃に取り組んでおり、見事に結果を出してみせた。5月6日の
広島戦(神宮)では、九里からバックスクリーンへ2本目となる先頭弾を放ち、チームを勝利へ導いた。
さらに圧巻は、6月11日
楽天戦(コ
ボスタ宮城)での一発だ。フルカウントから先発・川井の変化球を強振し、左中間へ今季3本目の先頭打者アーチ。先発・石川が楽天打線を完封し、1対0のスミ1勝利となり、まさに初回の山田の本塁打がそのまま勝ちに結びついた試合となった。
「あのホームランが大きかった。山田には言うことがない。いかにこれを継続していけるか」と小川監督は大きな期待を寄せる。「間違えたら本塁打もあるよ、と思わせたい。それで四球でも出られるような打者に。そういういやらしい一番を目指したい」と語る背番号23。勝負を決めるこの男の打席は、初回から見逃せない。