交流戦が明け、投壊が続く。絶対的エース・前田の力だけでは再浮上はあり得ない。先発ローテの柱を担う
ブライアン・バリントンの復調なくして、23年ぶりのV奪回はないのだ。
6月はドン底にはまった。6月8日の
オリックス戦(マツダ
広島)から28日の
DeNA戦(横浜)までの4試合は最長で5回しか投げられなかった。その間は計15回1/3を19失点と炎上を繰り返した。野村監督はDeNA戦後、「見てのとおり。当然(ローテ剥奪は)、頭にあるし、ファームで準備している人たちもいる」と説明。今後の結果次第では二軍降格させる可能性も示唆した。
背水マウンドとなった7月5日の
ヤクルト戦(マツダ広島)は6回2失点と粘投。続く11日の
中日戦(ナゴヤドーム)も6回3失点と試合を作り、ローテ剥奪の危機はひとまず回避。バリントンは前半戦ラスト登板を終え、「(被弾した)ルナへの1球は悔やまれるが、あとはゴロを打たせることができた」と納得顔だった。ただ、「ローテ残留」で満足してもらえる立場にはない。前半戦は17試合登板で7勝7敗、防御率4.22。後半戦は主戦級としてのフル回転が責務となる。
振り返れば、オープン戦から不安を抱えていた。開幕前最後の2試合で8回2/3を17失点と打ち込まれ、いきなりローテ剥奪の危機に立たされて14年をスタートした。とはいえ、いざシーズンが始まれば、昨季までの3年間で計31勝の実力を随所に見せつけた。4月29日の
阪神戦(甲子園)は7回二死まで1人の走者も許さない快投を披露するなど、実績と能力は誰もが認めるところ。1日でも早く本領発揮の季節を迎えたい。