若手が攻守でリーグ3連覇を果たしたチームに貢献した。9月26日の
DeNA戦(横浜)。原監督の胴上げの輪に加わり、
橋本到は「僕にとって初めての優勝。すごくうれしい」と顔をほころばせた。
プロ6年目で初めて開幕戦の先発を勝ち取った。その試合は今季を占う上で、大きな一戦となったと本人は振り返る。4対4の5回に2点二塁打を放った。1ボール1ストライクから3球目を振って出て空振り。ボールを1球挟み、5球目を右中間にはじき返した。
阪神の能見から勝ち越し点を奪った。結果が出たことよりも、積極的に振っていけたことに手応えを感じた。「絶対に向かっていくんだと、勝負に行けたことが自分自身、大きい。結果が三振だったとしても、攻めていく姿勢が大事」。この一打で自信をつかみ、4月が終わって打率が3割を超え、勝負強い打撃でチームの白星に大きく貢献していた。
ただ、アクシデントに襲われる。5月8日のDeNA戦(東京ドーム)の守備中に左太ももの肉離れを生じ、一軍を離れた。復帰したのは7月12日。その後は主に二番に入り、最後までレギュラーを守ったが、打撃は少しの感覚のズレが生まれた。打率.256、4本塁打、35打点で初めて主力として迎えたレギュラーシーズンを終えた。「1年間、戦っていくことは大変だと感じた。体力がない。メンタルも一定に保たないといけない」と課題も感じた。
まだ24歳で、これからの成長が楽しみだ。「1年間、経験して得るものもある。来年につながっていく」と橋本は前を向いた。攻守にレベルアップし、さらにチームに欠かせない存在になる。