みなぎる自信が表情に表れていた。昨年に続く2度目の開幕投手に向け、
小川泰弘は沖縄・浦添キャンプ初日から、ほかの投手とは明らかに違う次元の力強いボールを投げ込んでいた。
「スタートダッシュはチームとしても大事ですし、シーズン最初の試合で戦うというのは特別なこと。今年も開幕投手を任せてもらえるのであれば、自信を持って向かっていきたいと思っています」
開幕戦には借りがある。昨年3月28日の
DeNA戦(神宮)で、自身初の開幕投手を任された。だが「思っていた以上の独特な緊張感でした」と序盤は変化球の制球が定まらなかった。結果的に6回7安打1失点で勝利投手となったが、西浦の3ランなど、打線に助けられた部分が大きかった。「今思えば、自分の中でまだまだ不安があったんだろうなと思います」と振り返る。
だがそれも致し方なかったのかもしれない。昔からプロ野球中継を見るのが好きだった小川にとって、開幕戦は特別だった。
ヤクルト・石川や
日本ハム時代のダルビッシュがオープニングピッチャーとしてマウンドに上がる姿をテレビで見ながら、「いつかは自分も」とあこがれていた。また1年目に16勝(4敗)を挙げたこともあり、2年目を迎えたばかりの右腕は、まわりからの大きな期待もヒシヒシと感じていた。
だからこそ、もう一度あの舞台に立ちたいのだ。前日の夜から緊張しっぱなしだった昨年とは違い、すでにイメージはできている。
「何が何でも勝ちたい。簡単ではないですけど、開幕から白星を積み重ねて目標の15勝を挙げたい」
リベンジの舞台へ上がる準備はできている。