あの熱い夏から3年。「甲子園の申し子」といわれる
藤浪晋太郎が、着実にエースへの階段を上がり続けている。
「まずは自分のピッチングをすることだと思います」
圧巻は後半戦初マウンドになった7月24日の
DeNA戦(甲子園)で152球を投げきって8勝目を完封勝利で飾った。
ホップ、ステップ、ジャンプで成長してきた証明だ。対左打者、制球力、フォームなど指摘を受けながら、立ちはだかるカベを乗り越えてきた。
中西投手コーチが「9回を任せられるピッチャーになってきた」とうなずくように結果だけではなく、納得できる内容が続いている。
3年前の12年夏。大阪桐蔭高のエースだった藤浪は、決勝の光星学院戦で14三振を奪って、史上7校目の春夏連覇を果たした。MAX153キロを投げ、準決勝、決勝のマウンドで連続完封をやってのけた。その怪腕はプロ入り後も進化を遂げながら登板を重ねてきた。
7月17日のオールスター戦では全パの打線を3回パーフェクトに抑え込んで投手史上最年少MVPを獲得した。球界を代表するエース候補としても名乗りをあげた。
今夏も藤浪はスケジュールの合間を縫って大阪桐蔭の戦いぶりを見守った。
西武中村、浅村、森らOBたちと母校の応援に駆けつけている。
ゲーム差の詰まった展開に「どのチームも波に乗り切れていないから、どこかで乗りたい」という。怪物・藤浪は真夏の舞台でチームとともに主役に立つ腹づもりだ。