鳴尾浜球場でスタートした秋季練習での
大和は外野の位置に就かなかった。新任の高代ヘッドコーチは「内野をやらせるつもり。外野は放っておいてもできるから」と説明する。
今シーズンの大和はユーティリティープレーヤーとしてチームを支えた。まず鳥谷がメジャー流出した場合には遊撃のポジションに回ってプレーするはずだった。
3月27日の
中日との開幕戦(京セラドーム)からセンターでの出場を続けるが、4月中旬から打率1割台にあえいで、江越ら若手にとって代わられる。
チームの潮目が変わったのは8月に入ってからだ。二塁を守っていた上本の負傷離脱によって5日の
広島戦(マツダ)から二塁手のカバーで起用される。「中堅だろうと二塁だろうと、僕は監督に与えられたポジションでやるだけですから。自分のやれることに集中したい」
その大和の「二番・二塁」の働きは想像以上だった。特にフィールディングで続けざまの好守を披露して上本の穴を埋める以上の高い評価を得たのだ。
金本新監督は「まだポジションは何も決まっていないが、チャレンジしたいとか、いろいろ要望もあるだろう」と言うように今後も定位置争いが継続される。
大和の高い守備力は評価が高いが、課題は打力アップだろう。今季も打率.225と低調でベンチの期待に応えることのできないケースが目立った。
中堅か、二塁か。再び火ぶたを切るポジション争い。「どちらもいけるように準備をしていきたいです」。金本新体制になり、大和が今度は表のMVP狙いをプレーで示しにいく。