高らかに舞い上がった打球が次々とフェンスを越えていく。2月1日。
中日キャンプに衝撃が走った。新助っ人、
アレックス・ゲレーロが名刺代わりと言わんばかりのスイングを見せつけた。
41スイングで14発。そのうち中堅方向が半分の7発で、うち3発はバックスクリーンに直撃した。
「自分はいつもセンターを目がけて打っている。引っ張りにいくと自分を見失ってしまう。しっかりとたたいて、バックスピンをかける。それがしっかりできれば打球は飛んでいくからね」
強引さはない。しっかりと技術で打球を上げる。これには視察に訪れた
阪神・山脇スコアラーを「インサイドアウトでしっかりとバットが出ている。広角に打てるし、穴はなさそう。(元阪神の)
マートンにパワーをプラスした感じ」とうならせた。
キューバから亡命し、2014年に4年総額2800万ドル(約32億円)でドジャースに入団。だが、昨年3月に練習試合で左ヒザを負傷。その後、チームは登録枠を空けるため、マイナーでのプレーを指示。だが、契約の中にマイナーへ降格させられない条項があったため、あえて自由契約の道を選んだ。
「ケガが治って、試合に出られると思っていたが、球団の思惑は違った。だからやめることにした。野球への飢え、試合に出たい気持ちはある」
今季、ドラゴンズは最下位からの巻き返しを狙っている。最も野球を求めている男がチーム再建の切り札になる。