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ファームで調子を上げてきた安樂。一軍登板を目指す
代名詞ともいえる剛球復活へ、あらためて挑む覚悟を固めている。
安樂智大は済美高2年夏の愛媛大会で自己最速となる157キロをマーク。160キロも手の届くところに来ていた。しかし、右ヒジを痛めたこともあり、プロ入り後は150キロを超えることも少なくなっていた。
一度は投球スタイルを見直した。プロ2年目、ただ速いだけのストレートが通用しないことを痛感。質と制球を重視し「150キロを超えても、ヤマを張られたら簡単にはじき返される。145キロでも低めにコントロールよく投げて、筋力がついたり、フォームが安定してくると、150キロを超えるようなボールが投げられると信じて練習しています」と話すようになっていた。
再び球速に目を向けたのは3年目を終えたオフだった。結果が出なかったこともあり、断食に始まり、骨盤トレーニング、初動負荷など新たなトレーニングを導入。さらにアメリカ・テキサス州を訪れ、ダルビッシュに弟子入りした。フォームへのアドバイスももらい「ボールの強さが去年とは違う。スピードガンで勝負しているわけではないけど、150キロは出したい」と今季への手応えを隠さなかった。
キャンプ中、右肩に張りが出た影響もあり今季は一軍登板なし。ファームでも12試合3勝1敗、防御率3.75と苦しんでいるが、7月に入っての3試合は21回を投げて防御率0.86と状態は上がってきている。多くの経験を積んできた21歳。球速を取り戻し、来季への希望となる。
写真=神山陽平