
苦しい中でも明るさは変わらない
極度の打撃不振でも一軍に必要な戦力だ。
岡島豪郎は外野手、第3捕手、そして選手会長と3つの役割を果たしている。現状では外野の守備固めとしての出場が多いが、捕手2人制を採用できるのは岡島が一軍にいるからこそ。ベンチスタートでも、声でチームを鼓舞し雰囲気をつくる姿は、選手会長にふさわしいものだ。
開幕直後はスタメンとして外野の一角を担っていた。しかし、4月25日の
ロッテ戦(
楽天生命パーク)の第3打席から39打席、35打数連続無安打。「ここを乗り越えれば、もう一皮むけられるんじゃないかと思っている」と前向きに不振脱出を目指したが、調子を大きく戻すことはできなかった。9月2日の時点で打率.190と不本意な数字のままだ。
現状に満足しているわけではないが、前向きな姿勢は変わらない。「難しさはもちろんありますけど、楽しいですよ。毎日、目的を持って球場に来るのは。こういう成績で、楽しいとか言うのは申し訳ないですけど」。不振脱出を目指して汗を流すと同時に、実際に3試合でマスクをかぶるなど、非常事態への準備も怠っていない。
何より大事にしているのは、チームに貢献すること。「試合に出てなくても、やれることはある。声を出したり。試合に出たら、それまでやってきたことを何とか出そうと思いますし。何とかチームに貢献したい」。もちろん、目指しているのはレギュラーの再奪取。チームのため自分のため、日々全力で野球と向き合っていく。
写真=BBM