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阪神・福留孝介 この悔しさを来季へ/チームリーダーの2018年

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金本監督の辞任もあったチームに責任を感じ、来季はリーダーとしてもう一度、チームをけん引していく福留


 17年ぶり最下位となったチームを、ベテランの福留孝介は「チームが勝てなかったのは、われわれ選手にも責任がある」と、悔しそうに振り返った。

 福留はキャプテンという立場からも、低迷の責任を取り電撃的にユニフォームを脱いだ金本監督に「監督に申し訳ない」と素直に語った。

 金本前監督が若返りを狙ったチームの端境期で、もっとも信頼の置ける存在がベテランの福留だった。特に今季15年目のシーズンに残した数字は期待に応えるものだ。

 今季123試合に出場し、打率.280は、昨季の.263を大きく上回った。これは四番の糸井、レギュラーとなった糸原に次ぐ3番目の成績だが、「ここ」という勝負強さはやはり健在だった。

 開幕からクリーンアップに座ったが、後半戦以降は「三番」に定着する。14本塁打、72打点。特に26二塁打は、阪神6年目でもっとも多かった。

 二塁打、あるいは三塁打を放ったり、全力疾走でホームを駆け抜ける41歳が肩で息をする姿は、虎ファンのおなじみのシーンでもあった。

 また、若手、ロサリオ、ナバーロら外国人を問わず、そのときのタイミングを図りながらアドバイスを繰り返した。

 球団最年長記録は金本知憲、桧山進次郞の44歳。来年4月に42歳を迎える福留は「この悔しさを持って来年を戦いたい」とリーダーとしてもう一度ネジを巻き直す。

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