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中日・藤井淳志 衰え知らずの37歳!/区切りのシーズンを終えて

 

同じ両打ちのアルモンテ、モヤらに負けられない


 竜を支えるベテランが、一つの節目にたどり着いた。7月29日の巨人戦(東京ドーム)。プロ13年目の藤井淳志が、史上494人目となる通算1000試合出場を果たした。「節目の試合で勝ててよかった」。誰もが到達できる大台ではないだけに、素直な喜びを口にした。
   
 自ら華を添えた。5点をリードした2回、高田萌生の直球を左前にはじき返す適時打。「いいところに飛んでくれましたね」。さらに9回には打ち損じた当たりを俊足で内野安打にしてみせた。

 37歳。球界でみればベテランだ。大島洋平平田良介、アルモンテと外野陣がほぼ固定された今季も、主に代打としての起用が多かった。それでも「誰かの代わりだと思ってプレーしたことはない」と言い切る。試合開始からグラウンドに立つための準備は欠かさなかった。疲れのたまる夏場にはあえて鍋をつつき、コンディションを整えた。たゆまぬ努力が年齢を感じさせないプレーを支えている。

 41歳の荒木雅博が今季限りで現役を引退し、野手最年長で来季を迎える。与田剛監督をはじめ、首脳陣の顔触れも大きく変わった。「体制も変わるけど、レギュラーで143試合出る気持ちはいくつになっても変わらない。いい意味で一から頑張ろうかなと」と藤井。節目の1000試合出場を達成した今季は2年ぶりに100試合を下回る96試合の出場に「不完全燃焼」と振り返った。老け込むにはまだ早い。2019年こそ全試合出場を成し遂げる。

写真=BBM
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