
手ごたえを結果に反映させたい吉見
1カ月で開幕ローテを担った6人のうち3人がいなくなった。開幕投手を務めた
笠原祥太郎が不整脈で戦線を離脱。チーム最年長の
山井大介も2週続けて序盤に崩れ、二軍落ちした。ただ、最も挽回が期待されるのはこの男だろう。
吉見一起。6人の中で唯一未勝利の右腕は今、ナゴヤ球場で汗を流している。
阿波野秀幸投手コーチは4月22日に出場選手登録を抹消した際、「まずは自分の持てる球をもう一度整えてから進めていく。体だけでなく、頭、心も一致させたい」と説明。吉見も「僕だけ白星がついていないので焦りはあるけど、結果を受け止めてやっていきたい」と前を向く。
状態は良いはずだった。今季初登板だった同月3日の
広島戦(ナゴヤドーム)は6回途中まで無失点。「今年は相手が待っていてもファウルでカウントが取れるくらい真っすぐがいい。
シュートも『さっきは5センチ曲げたから、次は10センチ曲げよう』と考えられるくらい操れている。今年は勝てるんじゃないかなと思う」と自信を口にしていた。
しかし、4月14日の
阪神戦(甲子園)は雨でぬかるんだマウンドにも苦しみ、5失点で4回途中KO。21日の
ヤクルト戦(ナゴヤドーム)も3回4失点と崩れた。
原因は精神面。広島戦後にチーム事情で一度出場選手登録を抹消されたことで心がざわついた。「開幕前から抹消が決まっていたと知って、気持ち的にがくっと落ちた」と明かした吉見。
再び戦線に戻るべく、まずは心と体を立て直していく。
写真=BBM