
FA移籍1年目から開幕投手候補に名前が挙がる美馬
決意に満ちた表情で
美馬学は優勝へ貢献することを誓った。12月3日、千葉市内のホテルでの
ロッテ入団会見。新天地1年目となる来季に向けて「ローテーションを守り、貯金を作って、井口(
井口資仁)監督を胴上げしたい」と力を込めた。
指揮官は獲得が決まった直後から「相性がいいですからね」と「開幕投手・美馬」構想を練っていた。来季の開幕戦は3月20日、敵地での
ソフトバンク戦。今季は8勝5敗、防御率4.01ながら、カード別最多の3勝を挙げ、防御率は1.97。ヤフオクドームでは2勝1敗、防御率2.70と“鷹キラー”ぶりは際立ったが、「メンバーも変わる。いいところは残して、反省するところは反省して、新しい気持ちで」来季の対戦に臨む。
井口監督からは「先発ローテーションで回ってもらうのは当然。その中で開幕投手候補だと思っている」と“筆頭”に挙げられた。実現すれば、自身にとって2017年以来の大役となるが、「しっかり準備をしてキャンプに入り、結果としてそうなればいいかなと思います」。特に意識はせず、自然体でまずは2月のキャンプインを迎えることを強調した。
移籍1年目での開幕投手は
オリックスから移籍した2011年の横浜・
山本省吾以来で、FA移籍となれば1995年の
工藤公康(
西武→ダイエー)と2000年の
星野伸之(オリックス→
阪神)以来、史上3人目のレアケースとなる。直近4年で4度の規定投球回を達成した実力派右腕。新天地でも先発の柱として君臨する。
写真=BBM