
福田秀はレギュラー奪取を誓う
3年連続でBクラスに甘んじているチームに勝つ術を知る男が加わった。国内FA権を行使して
ロッテに移籍したプロ14年目の
福田秀平は、
ソフトバンクの3年連続日本一に貢献。「不安8割、楽しみ2割。今度は自分を知ってもらわないといけない」と言いつつも、新天地での定位置奪取に着々と準備を進めている。
2月1日のキャンプ初日。背番号「7」のピンストライプのユニフォームに袖を通した。「すごく緊張した。荻野(貴司)さんや加藤(翔平)に話し掛けてもらい、助かった」と笑顔を見せた。
若手時代から指導を受け、その存在が移籍の決め手となった
鳥越裕介ヘッド兼内野守備コーチは「早くチームに慣れてほしい。自分の色を出すのはそれからでいい」と厳しくも温かい視線を送る。
俊足強打が魅力だが、選手層の厚いソフトバンクでは「スーパーサブ」的な扱いだった。昨季は80試合の出場ながら打率.259、ともに自己最多の9本塁打、26打点をマークした。常に試合に出続けることができれば、さらなる上積みが期待できるはずだ。
今オフはソフトバンクと
オリックスで通算182セーブを挙げた
馬原孝浩氏の指導の下、体の可動域や柔軟性を向上させるトレーニングを積んだ。「1年間、一軍で戦い抜きたい。具体的な数字の目標は立てられない。レギュラーを取れるようにやっていきたい」と言う。2月10日で31歳となった実力者が、チームにどのようなインパクトを与えるだろうか。
写真=BBM