
3年目の今季。持ち前の長打力を武器にレギュラー争いに名乗りを上げる
存在感を猛アピールした。
西村凌が春季キャンプでチーム1号を放った。2月9日の紅白戦に白組の「一番・中堅」で先発出場。1回裏、先頭で左翼スタンドへ先制弾を放った。
持ち味でもある長打力で、アピールに成功。見守った
西村徳文監督も「良いモノを見せてくれた。これからもバットで良いモノを見せてほしい」と評価した。
ただ、本人はまだまだ納得していない。「ホームランという最高の結果は出ましたが、確率を上げていきたい。もっともっと打たないと」と危機感もある。
外野争いは熾烈を極める。メジャー282本塁打の新助っ人・
ジョーンズを筆頭に、日本代表にも選出された吉田正ら強打者が多数。西村凌は「出られるところならどこでも。試合に出るためには打つしかない」と意気込む。
入団時は捕手で、持ち前の打撃力を生かすために外野手に転向。昨秋の高知キャンプでは三塁の位置にも就き、貪欲に出場機会を狙ってきた。レギュラー奪取を狙う若武者は「大事な場面で打てるように。もっと打てる確率を上げていきたい」と謙虚に語る。
日ごろの打撃練習から意識の高さを見せている。選球眼を養うためにも、ストライクゾーンへの際どいボールは最後まで引きつけて打つ。甘く入れば大きな当たりを連発。全体練習が終わっても特打に励んでいる。「やるしか、自分にはないんです」。人一倍に流した汗は決してムダにはならない。
写真=BBM