
オープン戦初戦のマウンドを託された櫻井(写真)。2試合目の先発となった2月22日の楽天戦(宜野湾)では、4回途中3失点。四死球8と課題を残した
3年目のブレークとなるか。日大三高時代に“清宮キラー”として名をはせた
櫻井周斗は、昨季主にリリーフで一軍デビューして14試合の登板を重ねた。その経験をステップに、20歳で迎える今季は先発として開幕ローテーション入りを狙っている。
初の一軍キャンプに抜てきされ、打撃投手などで順調にアピールし、2月16日、12球団に先駆けて行われた
巨人とのオープン戦(那覇)に先発した。その理由を、
ラミレス監督は「期待が高いからこそ、ここで使いたかった」と説明した。櫻井は主力が並んだ相手打線に対し、自ら課題とした立ち上がりを三者凡退。2回は無死二、三塁とピンチを背負ったが、冷静に立て直し無失点で後続を断った。
まさに先発への適性を示すような投球内容で「先発をやるに当たっては、走者をかえさないこと。最少失点で切り抜けることを心掛ける」とうなずいた。
昨オフは初動負荷トレーニングで知られる鳥取県のトレーニング施設「ワールドウイング」に通い、体の柔軟性を高めることに着手。球持ちが良くなり「今まで失速してボールになっていた球で、ストライクを取れている」と低めへの速球の伸びに手応えを感じているという。
DeNAの先発事情は一昨年の新人王・
東克樹が左ヒジ手術で今季絶望となった。新星台頭が待たれるが「僕はアピールし続けてはじめてチャンスをもらう立場。コンビネーションを改善し、試合を作る力をこれから磨いていきたい」と足元を見つめた。
写真=小山真司