
北條と激しい正遊撃手争いを続ける木浪。今季は昨季以上の成績を残していくつもりだ
2020年のチーム初本塁打を記録したのは意外な男だった。
木浪聖也が2月8日の
中日戦(北谷)でサク越えを放ってキャンプの成果をみせた。
チームにとって遊撃の定位置争いは一つのテーマだった。
「すべてにうまくいくとは思っていません。どこかでカベにぶつかる。でも、そのときどう対応するかだと思っています」
ドラフト3位でプロ入りして場数を踏んだ木浪にとっては今季大事な2年目になる。現時点で北條とのレギュラー争いは拮抗している状況だ。
1年目は113試合(打率.262、4本塁打、32打点)に出場し、シーズン後の「みやざきフェ
ニックス・リーグ」にも参戦し自信をつけた。
木浪が「全体的にレベルを上げたい」と意気込む中で、レギュラー獲りの決め手になるのは堅いフィールディングだろう。
昨シーズン、遊撃で出場したのは98試合だったが、大山に次いで木浪の15失策は目立った。キャンプで特守を続けて守備力アップをアピールしたい。
ルーキーイヤーの1年前はオープン戦で最多安打をマークするなど、開幕スタメンに勢いをつけた。2年目のシーズンは同じようにスタートを切りたい。
清水雅治ヘッドコーチは「チャンスはあるようで少ない」と厳しい姿勢を示す。それでも木浪が下位打線の目玉になればチーム力は厚みを増すはずだ。勝負の2年目に待ったなしだ。
写真=BBM