「新8回の男」として十分な力を証明しているエドワーズ。今季阪神のカギを握る一人でもある
開幕ダッシュに最高の舞台が用意された。開幕カードは敵地での
巨人戦(東京ドーム)。新外国人投手、ジョン・エドワーズが任されるであろうポジションは勝敗を大きく左右するのだ。
「新8回の男」。1年前にジョンソンが埋めた役割を、今シーズンはエドワーズが担うことになった。「しっかりと準備していきたい」とテンションを上げる。
エドワーズは開幕が遅れている間も研究に余念がなかった。春季キャンプから定評のあったタテに変化するカーブに磨きをかけてきたのだ。
チーム活動再開後、初のシート打撃に登板した右腕はその威力を味方相手に存分に見せつけた。本人も「カーブの精度が上がれば、ストレート、スライダーも生きる」と言い切った。
インディアンスに所属した昨季は9試合に登板し、2勝0敗、防御率2.25。メジャー通算49試合はすべてリリーフだったことも心強い。
中継ぎのエキスパートは「日本の投手はフォークの投げ方が非常に上手だね」とベテラン藤川にフォークを教わるなどして研究を深めている。
開幕は日本独特の蒸し暑い時期と重なるが、本人は「アメリカ国内でもすごく暑いテキサスで生まれ、そこで育った」とノープロブレムを強調する。
勝利の方程式の一角を任される新助っ人。抑え役の藤川につなげるか。「攻撃的な姿勢が持ち味だから」という男のデビュー戦が待ち遠しい。
写真=阪神球団提供