
ボーアの満塁弾とともに主軸3人の3発で阪神は急上昇し始めた
開幕から借金を背負ったチームが息を吹き返した。早くも30試合を消化したペナントレースは、7月4、5日の
広島戦(マツダ広島)はポイントになった。
特に連敗を「4」で止めた一夜明けの7月5日、ボーア、
大山悠輔、
サンズがホームランを放つなど、チーム浮上のきっかけになっただけに意味があった。
3回。「バースの再来」と言われ続けるボーアの3試合ぶり2号満塁弾は、同点に追いついた直後だっただけに効果的だった。遠藤の高めの甘い球を逃さなかったのだ。
開幕から中途半端なスイングで不振を極めた。だがこの一振りはチャンスボールとはいえ、本人が「集中できた」と言った見事なフルスイングだったのだ。
また、マルテが左ふくらはぎ痛で「四番」に入った大山が5回に左越え2号2ランを放つ。開幕直後からマルテに四番の座を奪われていたがここぞのチャンスを逃さなかった。
さらにその回続いたのは、2号ソロ本塁打のサンズだ。マルテも含めて外国人に生まれた相乗効果はチームに好影響を及ぼしたと言えるだろう。
外国人に依存度の高いチームにあって、ボーア、サンズの調子が上がってきたのは大きかった。またこの試合は
西勇輝が今季3戦目で初勝利を挙げる。
投打の柱が働いたチームにとって申し分のない白星で、矢野監督もホッとしたに違いない。その後、甲子園に戻って最下位脱出を果たしたのだから価値ある1勝だった