
2021年で33歳となるオリックス・T-岡田。節目の記録とともにチームの勝利を目指す
復活を遂げた
T-岡田が、球団史上7人目となるプロ通算200号を狙う。
プロ生活15年で、現在186本塁打。節目の数字に残り14本塁打に迫っている。2020年シーズン中には「藤井(
藤井康雄)さんも200本超えてますよね? まだまだ打ちたいです」と入団時に二軍打撃コーチとしてお世話になった恩師の名前を出して、記録達成を意識していた。
背水の陣だった。19年は腰痛などもあり、出場20試合で打率.120、1本塁打、2打点と思うような成績を残すことができず、不本意なシーズンを送っていた。
完全復活へ、武者修行を自ら選択。19年オフにはプエルトリコのウインター・リーグで取り組んだ「両目打ち」を習得。「(打席では)少し開き気味に構えて、しっかり両目でボールを見ることを心がけています。できるだけ近いポイントで打つ。後ろ(テイクバック)が小さくなってきている」と手応えを感じていた。
「休んでいる暇はない。いかに(練習施設が)恵まれているか」と環境にも感謝し、闘志をたぎらせ、新シーズンに挑んだ。迎えた20年今は100試合に出場し、打率.256、16本塁打、55打点をマークした。
「竜太郎(
辻竜太郎)さん(打撃コーチ)と、どんな打席でも常に同じく、初球から甘い球を積極的に振っていこうとやっています。初球から振りにいけているからこそ、厳しいボールについていけている」
自慢の長打力で復活を遂げたが、あくまで目指すはチームの勝利だ。
「チームが1点をほしいときの一打、一本が信頼度につながる。打点につながる1本を意識して打てるようにやっていきたい」
21年で33歳。若手が台頭しているチームを支える太くて強い“柱”となる。
写真=BBM