大瀬良大地のユニフォームの胸には今季から「C」マークが記される。佐々岡監督からの指名で、野手の
鈴木誠とともに、主将に就任することが決まった。これまでも投手陣のリーダー的存在としてチームを引っ張ってきたが、右腕は「いざ肩書が正式にあると気持ちも全然違う。より一層頑張っていきたい」と決意を新たにした。
リーダーとしてあるべき姿を目の当たりにしてきた。25年ぶりのリーグ制覇を果たした16年は、主将制こそなかったものの、投手は
黒田博樹氏、野手は
新井貴浩氏が中心となってチームをまとめていた。右腕も近くで2人を見てきた。「背中を見てたくさん学んだ。僕には僕の形があると思う。ああいう背中、姿になれるようにしっかりと精進していきたい」。
エース、主将として、成績でもチームを引っ張る覚悟だ。昨季は右ヒジの故障もあり、シーズン途中で離脱し、勝ち星は5勝にとどまった。「もちろん成績は何よりも大事。肩書がつくことで、普段の態度だったり、周りからの見られ方も変わってくる。よりそういうところは意識してやっていかないといけない」。言動だけでなく、結果で威厳を示す。
チームの一体感をより強めるべく、鈴木誠との連携を強めていく。これまでもチームのことを話し合ってきた。
「よりもっと深いところで話をしていかないといけない。チームの状況、環境も変わってくる。臨機応変に対応しながら、チームを見てやっていけたら」と力を込めた。
手術明けの右ヒジの状態を考慮され、春季キャンプは二軍スタートとなった。主将として若手を鼓舞しつつ、自らも一軍復帰へ調整を続ける。新たな肩書を胸に、チームをVへ導く。
写真=BBM