
過去2度の交流戦MVPに輝いている柳田
過去8度の交流戦優勝(最高勝率を含む)を誇るチームには、文字どおりの「交流戦男」がいる。2015、17年と史上1人だけ2度の交流戦MVPに輝いた
柳田悠岐だ。毎年、楽しみにしていたセ・リーグとの戦いが2シーズンぶりに帰ってくる。「(交流戦は)いつもと違う雰囲気で野球ができる。チームとして戦っていく」と話していた。
柳田と交流戦の好相性ぶりはトリプルスリーを達成した15年に色濃くなった。驚異の打率.429に5本塁打、10打点の大活躍。初のMVPを獲得すると、17年にも再び大暴れ。打率.338、7本塁打。23打点は両リーグトップと勝負強さを発揮した。「本塁打、打点は自分の目標としていた数字を超えた」と胸を張った。
今年はチームの顔となる「四番」として得意の交流戦に臨んでいる。負傷離脱した
グラシアルに代わり、5月9日の
西武戦(PayPayドーム)から四番起用。その試合で決勝打を放ち、存在感を示した。「(四番を)意識しました。バリバリ。小久保さん(
小久保裕紀ヘッドコーチ)に『おまえ、きょう四番だから、どっしりいけよ』と言われましたんで」と、責任感を背負い込んで打席に立つ。
残念ながら今年は地元・
広島での試合はないが、交流戦に向けて状態も良さそうだ。5月18日の西武戦(メットライフ)ではバックスクリーン右へ特大の8号2ラン。「自分のスイングをすることだけ考えて打席に入った結果」と確かな手応えをつかんだ。得意の交流戦で白星を積み重ね、混戦のパ・リーグを抜け出す。
写真=湯浅芳昭