
矢野監督が期待する「スケールの大きな投手」になれるように真っすぐに磨きをかけていく佐藤
一軍マウンドが待たれるのは
佐藤蓮だ。新人の当たり年になった今季の
阪神だが、ドラフト3位の右腕にとっても戦力としてのし上がりたいところだ。
6月に入ってから二軍戦で徐々にイニングを伸ばしながら登板を続ける。「もっと真っすぐに磨きをかければ変化球も良くなってくると思います」。
上武大からプロ入りした今季は沖縄一軍春季キャンプに参加。即戦力として期待されたが、実戦登板で制球を乱すなど力を発揮できなかった。
入団発表の際はドラフト1位の
佐藤輝明の隣で「タテジマのユニフォームはかっこいい」と目を輝かせた。「W佐藤」の1人としてフォーム固めに取り組みながら昇格を狙う。
大学時代は150キロ超の直球とカーブが売りだった。ドラフト上位候補として評価が高い右腕だったが、プロでは制球力の持続が求められる。
ファームでは投球フォームを修正しながらウエスタン・リーグ戦で試してきた。「調子が悪いときは球が横にぶれてしまう」と課題と向き合いながらチェックを続けている。
6月12日の
ソフトバンク戦(甲子園)では、4回から最長3イニングで6三振を奪うなど「真っすぐとカーブをゾーンに投げられた」と成長を見せた。
平田二軍監督は「リリースも安定してきた」とレベルアップを認める。矢野監督が「スケールの大きな投手」という佐藤蓮が一軍の舞台に立つ日が待ち遠しい。