
ホールドポイントでリーグトップに立ち初タイトル獲得も見えてきた
初タイトルへ邁進中だ。セットアッパーとして抜群の安定感を見せる
堀瑞輝が9月28日現在で37ホールドポイントを記録。2位の
ロッテ・
佐々木千隼に7差をつけてトップに立っている。このままシーズン終了までリードを保てば、最優秀中継ぎ投手の栄誉に手が届くところまで来た。
今季は勝利の方程式入りを勝ち取った。開幕時点では試合展開を問わずに投入されていたが、高い奪三振能力とマウンド上での落ち着きが向上。その中で中継ぎレジェンドの
宮西尚生の不振も重なり、勝ちゲームの7回が持ち場として任された。安定した活躍ぶりは、初の個人タイトル争いを引っ張る数字が物語る。
チームでは過去に5投手が受賞しているタイトルだ。「最多ホールド」として賞が制定された1996年は現二軍投手コーチの
島崎毅が受賞。当時はホールド数だけを争っていた。2002年から「最優秀中継ぎ投手賞」とタイトル名が変わり、04年には侍ジャパンで投手コーチを務めた
建山義紀が受賞した。
05年から現在と同じようにホールドポイント(ホールド数と救援勝利数を足した数字)で争うようになり、06年は
武田久、12年は
増井浩俊、そして16年と18、19年は宮西が受賞。同賞受賞は、いずれもリリーフ陣をけん引してきた大先輩が通ってきた道である。
9月18日ロッテ戦(札幌ドーム)では2年ぶり2度目となるシーズン50試合以上登板にも到達した。16年ドラフト1位でプロ5年目の23歳には今、願ってもないチャンスが到来していると同時に、名リリーバーの入り口へ立とうとしている。
写真=BBM