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西武・佐藤隼輔 大事な場面で投げられる投手へ 新球を習得して果たす飛翔/年男の決意

 

3年目の今季、リリーフ左腕としてさらに進化した姿を見せる


 2年目の昨季は要所での起用も多く、チーム2位の47試合に登板、プロ初ホールドを含む18ホールド、防御率2.50と飛躍を遂げた。成長への手応えもつかんでおり、年男となる3年目の2024年シーズン、佐藤隼輔は「タイトル獲得」を目標に掲げる。

 達成のカギを握るのが、「パームボールとツーシームの習得です」。今オフ、最も重きを置いて取り組み中だ。パームは昨秋に筑波大時代の監督から勧められ、シーズン中にも試投。感覚が良かったため、秋季練習、同キャンプと継続して投げているが、「握り的にもほかの球種に大きく影響が出ないし、しっかりと腕を振ってもうまい具合に自然と抜けている。自主トレ期間に入ってからより一層手ごたえがあります」と笑顔を見せる。

 ツーシームは秋季キャンプ中に豊田清コーチから「極端に変化しなくていいから、まずは違和感なく投げられるようにやってみてくれ」と助言を受けたのがきっかけだ。昨オフ、同コーチから同じ助言を受け、ツーシームを習得して成績を伸ばした佐々木健に握りなどいろいろ聞き、挑戦中だ。

 こちらも「縫い目だけの違いで、投げ方はほぼ真っすぐと一緒なので、違和感なく投げられている」と好感触。過去にスライダー、チェンジアップなどを覚えたときの初期段階と比べても、「今回の2つのほうが格段に手ごたえがあります」。

 とはいえ、「実際に試合でより力が入ったりしたら、崩れていくかもしれない」との懸念も頭にはある。それでも大事なのは進化し続けること。「もう一皮むけて、チーム全員から信頼を得て、大事な場面で投げられる投手になりたい」。

 龍のごとく飛翔してみせる!

写真=BBM
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