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今年も主将としてチームをけん引していく源田
WBCでの小指骨折が大きく影響し、100試合、打率.257にとどまるなど、リーグ戦の成績だけを見れば
源田壮亮にとって2023年は決して納得できるシーズンではなかった。だが、ケガを抱えながらのWBC優勝、そこに至るまでの経緯、日本に戻ってからの紆余曲折など、一つひとつの経験が源田の野球人生にとってかけがえのないものとなったことも事実だ。
中でも、本人があらためて強く感じたと振り返ったのが、
西武という球団への感謝と愛着だった。源田は常々「ライオンズがすごく好き」と明言し、「ずっとライオンズでプレーしたいと」との強い意思で22年オフに5年契約年を結んでいるが、「今回、WBCでケガもあったときに、『源ちゃんが後悔ないようにやってこい!』と言ってもらえて、さらに『本当に良い球団だな』と思いました。なんとかこの球団に恩返しをしていきたい気持ちが大きくなりました」。
主将として5位に沈んだチーム成績にも責任を感じている。投手陣は一昨年リーグ1位、昨年同2位の防御率を誇るだけに、「野手でしっかりと勝ったと言える試合が増えるように頑張りたい」と、リベンジを誓う。
そのためのカギとして、昨年源田の長期離脱含め主力不在で一軍経験を得られた多くの若い選手たちの奮闘を挙げる。「『去年いい経験ができたな』『一軍楽しかったな』で終わってしまったら、昨年がムダになってしまうので、どう生かしていくかを僕も一緒に協力して、チームに還元していけたらいいなとは思います」。
目指すはもちろん「優勝。日本一」。愛するチームの価値を高めるべく、全力のバックアップを誓う。
写真=BBM