チームを明るくする存在のミエセス。あとは試合で結果を残すだけだ
チームから、ファンから「ミエちゃん」と言われる人気者の“助っ人外野手”ヨハン・ミエセス。5月中旬にファームから一軍昇格を果たすと、さっそくチームメートから祝福を受けた。
ミエセスが昨年、入団1年目からマスターした日本語で「おはようございます! おつかれさまです!」と言葉を返すと、すっかりその場がなごんだ。ムードメーカー的な存在なのはパフォーマンスにも表れている。
5月23日の
広島戦(マツダ広島)で1対0の7回、代打の代打のミエセスが粘りながら四球を選んだ。これが追加点の起点になって、結果的に2対1で逃げ切った。
この場面を振り返った
岡田彰布監督は「ミエセスの四球が大きかった」と評価した。119キロの体を揺すって全力疾走する姿は、誰からも好感を持たれているようだ。
「
阪神では家族の一員になれたと思っている。全員がよくしてくれています。上の人を尊敬するし、ドミニカ(共和国)にはない文化を学んでいます」
ただ、2年目のミエセスが置かれた状況は厳しい。春先は左脇腹筋挫傷でファーム調整を余儀なくされた。一軍昇格後も6月10日現在、12試合に出場したが、打率.083に終わっている。
ミエちゃんは「試合なので何が起こるか分からない。最後まで全力で頑張ります」とチームに貢献するつもりだ。ここからグラウンドで存在感を示したい。
写真=BBM