ドラフト1位で富士大から入団した麦谷祐介が着実に成長を示し、プロの世界で大きく羽ばたき始めている。4月15日の
西武戦(京セラドーム)。プロ入り初めて一番で先発起用されると、初回の第1打席で中前打を放った。
ファウルで粘ること5度。相手先発・
高橋光成に球数を投げさせ、10球目のストレートをはじき返して出塁すると、直後に二盗を敢行した。相手の悪送球を誘って一気に三塁へ。
太田椋の二ゴロで本塁に生還して、先制のホームを踏んだ。先輩・
西川龍馬からの「投手の足元を狙うぐらいで行け」の助言を生かし、リードオフマンとして打線に勢いを与えた。
一番抜擢は驚きの起用だった。試合前の打撃練習中に先発打順を聞きと、自身も目を見開き「え! となりました」と笑う。
同戦は1対0のまま進み、8回にも12球を投げさせて四球を選んで出塁。
ディアスの適時打で貴重な追加点を呼び込んだ。2打席で計22球を投げさせる粘りは、日々の研究の賜物でもある。「最先端の動画があるので、そういうものを活用しながら。(高橋のデータや映像を)試合前から見ていましたし、いろいろと頭に入れていた。出塁は100点だった」と、活躍を笑顔で振り返る。
抜擢起用した
岸田護監督は「一番で使ってみたかったし、タイミングを見計らっていた。意識高く、何とかしようというところが見えていた」と絶賛。29日の
ロッテ戦(京セラドーム)ではサヨナラ打を放つなど、勝負強さも示す男が、着実にスターの階段を駆け上がっていく。
写真=BBM