奥歯にグッと力を入れた。度会隆輝は必死に気持ちを制御した。「感無量というか、またこの景色が見られて幸せです……」。9月15日の
巨人戦(横浜)で2点リードの7回、
船迫大雅から右越えへ6号ソロ。14日には
田中瑛斗から自身初の代打本塁打を放っており、2試合連続の一発だった。試合後に同じ2年目の石上と上がったお立ち台は、今季初めて。「ここ(お立ち台に)に同期で立てるのは幸せなこと。また立てるように、一生懸命練習していきたい」と決意を新たにした。
ENEOSから2024年ドラフト1位で入団。ルーキーイヤーのデビューは鮮烈で、スタメンを勝ち取った開幕戦から2試合連続でアーチを架けた。「たくさんのことが経験できたし、いいところも悪いところも見つけることができた」と75試合で打率.255、3本塁打、24打点という成績も「もっとやれた」と前だけを見据えた。今季は開幕1軍から外れ、初昇格は4月6日。7月21日の登録抹消を経て、8月31日から一軍の舞台で戦い続けている。
「詰まろうが、間に落ちようが、ホームランになろうが、Hがつけばヒット。Hに結びつけることが一番大事だし、結果にこだわりたい」。打率こそ.241に終わったが、86試合と6本塁打は昨年を上回り、24四球も1年目から倍増させ、選球眼にも磨きをかけている。今はクライマックスシリーズ突破だけを見据えている。シーズン最終盤でスタメンの機会も増えてきた攻守走に華を備えた成長株。まっすぐに昇る。
写真=BBM