
充実の調整期間を過ごした
達孝太の偽らざる本音だった。「開幕まで長いっすね(笑)。キャンプの結構最初のほうから投げているんで、開幕早くしてほしいなと思っていたので……早めに開幕してほしいですね(笑)」。3月20日、
ヤクルトとのオープン戦(エスコンF)で開幕前最後の先発登板。4回無失点で投げ終えて臨んだ会見で、笑みを浮かべながら言った。
それほど充実した調整期間を過ごしてきた。2月8日の
阪神との練習試合(名護)で最初の実戦登板に臨み、そこから計6試合に先発し、計21回2/3を投げて無失点を続けてシーズン開幕を迎えることになった。「多少、波がありながらも自分の中で消化して、コンディションを維持できている」とどんな状態でもマウンドで圧倒する姿を見せてきた。
昨秋のファンフェスティバルで新庄監督から開幕3戦目、3月30日の
ソフトバンク戦(みずほPayPay)での先発をファンの前で発表された。開幕ローテーション入り自体がプロ5年目で初めてだが、浮足立つところはない。2月中旬からは繰り返して「大海さんと北山さんが今いないんで、僕が引っ張っていくぐらいの気持ちで」ということも言ってきた。
伊藤と北山がチームを離脱し、WBC日本代表として戦った期間は“次期エース”の自覚が発言にも表れていた。昨季8勝で一気に殻を突き破り、精神面でも一皮むけた達孝太。目指す勝ち星は「背番号と一緒の16にしましょう。去年の倍っすね」。周囲の期待どおりに成長している背番号16が、チームを悲願のリーグ優勝へ導く。
写真=BBM