研鑽の時は終えた。山瀬慎之助は「僕は勝負できると思っています。開幕でスタメンを獲るくらいの気持ちで、遠慮せずやっていきたい」と迎えたプロ7年目で、初めて開幕一軍メンバーに名を連ねた。
正捕手は新主将の
岸田行倫が務めるが、自主トレの師匠でもある
甲斐拓也が二軍に降格したのと入れ替わるように、オープン戦で13打数4安打の打率.308と打撃の成長を示した山瀬が一軍枠に食い込んだ。
3月10日の
ソフトバンクとのオープン戦(宇部)では竹丸を5回7奪三振、無失点の好投に導き、開幕投手を務める同い年の新人サウスポーから「山瀬がうまくリードしてくれた。それに尽きる」と称賛された。代名詞の強肩に加え、リード面でも頼もしさが増してきた。
昨季はイースタンで100試合に出場して打率.302。しかし、一軍での出場はわずか1試合に終わり、昨年まで通算でも16試合の出場のみ。契約更改では「ジャイアンツで試合に出たい」と強調しつつも、「来年も同じような形だったら違う選択肢を考えてほしいですというぐらい、今すぐ試合に出たい思いが強いという話をしました」と、移籍も覚悟して訴えた。
それほどまでに立ちたかった一軍の舞台。全身オレンジ一色となる新たなキャッチャー防具も話題だ。巨人ファンの父から
阿部慎之助監督にちなんで名付けられた24歳。再び「慎之助」が東京ドームのキャッチャーズボックスで躍動する。
写真=BBM