第89回選抜高校野球大会の選考委員会が1月27日、大阪市内で行われ出場32校が決まった。一般選考枠では昨年11月の神宮大会を制した履正社高(大阪)、同準優勝の早実(東京)など29校が選出。21世紀枠では選手10人の不来方高(岩手)など今年も、特色のある3校が選ばれた。組み合わせ抽選会は3月10日、大会は19日から12日間(準々決勝翌日の休養日を含む)、阪神甲子園球場で行われる。 出場32校が決定!! 甲子園で「3.19」に開幕

早実は4年ぶり21回目のセンバツ出場を決めた。高校通算78本塁打の主将・清宮(中央)は1年夏以来の甲子園だ/写真=菅原淳
■王貞治がエースだった1957年以来のVへ照準 早実は4年ぶり21回目のセンバツだが、春夏を通じて50回目の全国舞台。高校通算78本塁打の怪物スラッガー・
清宮幸太郎は伝統校をけん引する主将として、4強へ進出した1年夏以来の甲子園へ戻ってくる。前回は打率.474、2本塁打8打点をマークしており、「甲子園はやりやすい球場ですし、持っている以上のパワーを引き出してくれる特別な場所です」と目を輝かせる。当然、ホームランが期待されるが、個人の欲は二の次。清宮は2017年の目標として「全部勝つ」を掲げている。1年夏から不動の四番で、高校通算23本塁打の
野村大樹ら2年生が多いチームを行動で鼓舞していく。目標は聞くまでもなく「やるからには、勝たないと面白くない」と、王貞治(
ソフトバンク球団会長)が2年生エースだった1957年以来の優勝を見据える。昨秋の公式戦チーム打率.363の一方、チーム防御率は3.00と、投手陣の出来がカギを握りそうだ。

履正社高は昨年11月の神宮大会優勝校。高校通算45本塁打の大砲・安田(中央)ら、レベルの高い選手がそろう/写真=早浪章弘
昨年11月の明治神宮大会決勝で強打・早実に打ち勝ち、初優勝を遂げた履正社高がV候補の筆頭と言える。高校通算45本塁打の
安田尚憲は清宮と並び・・・
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