
大ケガを乗り越え、攻守でアピールを重ねるつもりだ
故障からの完全復活を期すHOSEIの「韋駄天」
「1つの試練でしたが、あのケガがあったから、成長できた気がします」
法大・
舩曳海はラストイヤーを前に、充実した表情でそう語る。
順風満帆だった中でのアクシデントだった。2年春に初めてリーグ戦の規定打席に到達した舩曳は、その秋、打撃好調を維持する。明大との開幕カードで先発に名を連ねると、2試合で計5安打をマーク。次の慶大戦では、1回戦から「一番」に昇格する。だが2回戦、けん制で頭から一塁へ戻った船曳は、腕を伸ばした際に右肩を脱臼してしまう。重傷だった。右肩が上がらず、ボールが投げられない状態に。それでも3回戦は代打で登場し、適時打を放つ。そして負けられない4回戦、舩曳は青木久典監督(当時)から「いけるか?」と尋ねられると、即座に「いけます」と答えた。「一番・中堅をつかみかけていたので、どうしても出たかった」と舩曳は振り返る。この試合、舩曳は2安打2打点と活躍し、勝ち点奪取に貢献した。しかし3カード目の東大戦、舩曳は同1回戦で、今度は左手の小指付近を骨折。「バントをしにいったところ、投球が体付近に来て、避け切れませんでした」。バットが振れなくなり、7試合で11安打の記録を残してベンチを外れた。
骨折のほうは自然治癒で完治したが・・・
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