最速149キロ。球速表示以上の伸びを誇り、空振りを奪える球質に定評がある。実力伯仲の東都大学リーグでは勝つための投球術を磨き、4年間で実績を積んできた。智弁学園高では2016年春のセンバツ優勝投手。甲子園が似合う右腕である。 文=佐伯要 
兵庫県の淡路島出身でもともと阪神ファン。高校時代も経験した甲子園でのマウンドを見据える。右は東洋大・杉本監督[写真=東洋大学]
センバツ優勝投手が神宮で成長して、甲子園のマウンドに帰ってくる。
阪神から5位指名を受けた東洋大の149キロ右腕・
村上頌樹は「高校時代に経験したマウンドに戻って、原点に戻る。挑戦者の気持ちを忘れずにやっていきたい」と気持ちを引き締めている。
2016年のセンバツでは、智弁学園高(奈良)のエースとして全5試合で完投。チームを春夏通じて初の優勝へ導いた。当時はマウンドで見せる笑顔から「スマイル王子」と呼ばれることもあった。
東洋大に入学後は東洋大に入学後は「スマイルは封印。ポーカーフェースでいきたい」と、淡々と投げてきた。32試合に登板して12勝4敗、防御率1.88。大学4年間を振り返り「学ぶことができた。これを生かして、上の世界でやっていきたい」と言う。
力になった先輩2人からの助言
この4年間、村上を取材する中で、思うようにいかない時期を何度も乗り越える姿を見てきた。
1年春の開幕の中大1回戦で救援として初登板したが・・・
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