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Vol.12 田嶋大樹[佐野日大高・投手]

 

昨秋の関東大会、その左腕でチームを4強入りに導き、センバツへの切符を手にした。
関東No.1サウスポーと呼ばれる田嶋大樹が、いよいよ全国の大舞台に登場する。
長身の体はまだまだ未完成だからこそ、可能性を大いに感じさせる。
甲子園が本人にどんな成長を促すのか、注目してみたい。


スライダーだけでなくカーブを有効利用したい


 中学3年時に早くも日本代表に選ばれており、AA世界選手権で銅メダル獲得に貢献したサウスポー。その資質は当時から示していたが、すべての能力を発揮し切れているわけではない。だからこそ、完成したらどれだけの投手になるか楽しみな存在でもある。

 その投球フォーム(8.5点)はスリークオーターに近く、体のバランスが良く腕が強く振れている。ただ、今はその長身を生かし切れているわけではない。左ヒジの位置がまだ定まっていないのだ。サイドに近い現在のフォームをこのまま固めるのか、それとも修正するのか。このあたりが今後に向けた重要な分かれ目となりそうだ。

 ストレート(8.0点)は最速145キロながら、伸びのある球が持ち味となる。昨秋の県大会では投球回数以上の奪三振数をマーク。決勝の白鴎大足利高戦では被安打2、11奪三振の力投で見事に優勝を飾った。現時点では良い球と悪い球がはっきりと出てしまっている。右打者のクロスに入る球、外角に決める球を意識して磨きたい。



 変化球(8.5点)はカーブ、縦横2種類のスライダー、フォークを持ち球としているが、その中で特に有効なのが縦のスライダーで、最もストライクが取れる球種である。ただ、スライダー6割、ストレート4割では、投球術(7.5点)としては苦しい。まずはスライダーの精度を上げることと、さらにはカーブの精度も上げていく必要がある。これにより緩急が生かせるからだ。

 そのためにもまずは・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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