昨秋の明治神宮大会の優勝投手。スピード、コントロール、スタミナとすべてを兼ね揃えており、マウンド度胸も抜群。アマチュア界でトップクラスの能力を持っている。ドラフトで1位競合も十分にあり得る左腕である。 昨秋、チームを26季ぶりの東都王者、そして13年ぶりの明治神宮大会優勝に導いた左腕。現時点でアマチュアNo.1ピッチャーと断言できる。すべての要素で平均点以上の能力を持った、頭一つ飛び抜けた存在である。
バランスの良い投球フォーム(9.5)をしている。ストレート、変化球を投げるときの左ヒジの位置はともに変わらず、シャープに腕を振れている。リリースポイントも安定しており、何も言うことはない。欠点がない美しいフォームと言える。ストレート(9.0)も申し分ない。上背がないため角度はないが、右打者の懐を突く直球は素晴らしい。スライダー、カーブの変化球(9.0)も大きな武器となっている。右打者に対し、外から入るスライダーでストライクを取れるのも魅力の一つだ。
しっかりとした投球フォームがあるからこそだが、これらを支えているのは何といってもコントロール(9.0)の精度に尽きる。右打者、左打者ともにインコースとアウトコースの両サイドに投げ分けることができ、さらに変化球でもカウントを整えることができるのが最大の長所。基本的にストレートとスライダーで組み立てているが、制球力が素晴らしいため、現在はこの2つだけで打者を牛耳ることができている。ただ、裏を返せば単調とも言える。高めの釣り球やベース前へショートバウンドになる球などでストライクゾーンの高低を使えるようになれば、さらに投球術(9.0)は伸びる。
守備(9.0)のレベルも群を抜いている。バント処理の一歩目、各塁への送球も安定している。有走者のときも落ち着いて投球できている。何も言うことないが、より一層チャージをかけて取り組んでいけば問題ないだろう。
メンタル(9.0)も強い。打者に向かっていくピッチングは高評価を与えたい。明治神宮大会の準決勝(東農大北海道オホーツク戦)で9回無死満塁からマウンドに上がったが、全球ストレート勝負の気迫あふれるピッチングでこの絶体絶命のピンチを凌いだ。こういった気持ちが入った投球は、ファンをも魅了するものである。
昨秋の東都リーグ、そして明治神宮大会で計100イニングを投げているが、肩のスタミナ、持久力ともに申し分なく、体力(9.0)もある。リーグ戦で1回戦、3回戦投げることができる無尽蔵のスタミナも優れた点である。
このように総合力(9.0)はアマチュアトップクラス。将来性(9.0)も高い。強いて言うならば、もう一回り体を大きくすることが大事になってくる。馬力がつき、今以上にリリースポイントで強くたたくことができれば、スピードとキレが増す。下半身強化、筋力強化がこれからの課題となりそうだ。そして右打者に対してのシンカー気味の球、大きくタテに割れるカーブをマスターすることができれば、プロ1年目から先発ローテーションの一角を担う、即戦力投手になれる。
プロの世界に最短距離でいる選手。15年春で昨秋同様の活躍を見せることができれば、ドラフトで間違いなく、重複候補選手になってくる。
■採点表 投球フォーム 9.5 ストレート 9.0 変化球 9.0 投球術 9.0 制球力 9.0 守備力 9.0 メンタル 9.0 体力 9.0 将来性 9.0 総合力 9.0 合計 90.5 ※採点の基準は2015年のドラフト対象選手
PROFILE いまなが・しょうた●1993年9月1日生まれ。福岡県出身。178cm 78kg。左投左打。北九州市立永犬丸西小時代に、永西ソフトクラブでソフトボールを始める。永犬丸中では軟式野球部。北筑高では3年春の1回戦(対折尾愛真高)を14奪三振、夏の前哨戦となる北九州市長杯では3連続完封。同夏は県大会4回戦敗退。駒大では1年春から登板機会に恵まれ、2年春から主戦で最優秀投手とベストナイン受賞。3年秋は26季ぶりのリーグ制覇の原動力でタイトル3冠。神宮大会では13年ぶりの日本一へと導いた。