千葉県我孫子市を活動拠点とし、大学入学以来、投手陣を支えてきた。2人は9月10日、そろってプロ志望届を提出。ドラフト会議は10月11日であり、夢の扉をたたくための準備を進めている。 取材・文=岡本朋祐 写真=BBM 
この4年間、チーム内のライバルとして刺激し合い、レベルアップしてきた古田島[左]と山崎[右]。お互いを認め合っており、2人には良い距離感がある
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年から21年夏までに侍ジャパン大学代表の活動の場はない。メンバーを絞り込む強化合宿さえも実施できていない。選手選考を担当する全日本大学野球連盟の監督会会長を歴任する中央学院大・菅原悦郎監督は「この情勢下なので仕方ないですが、選手にとっては成長する機会でもあるので、気の毒でならないです」と語る。
山崎凪と
古田島成龍は幸運にも、下級生時代に同強化合宿(愛媛・松山)に招集された。1年冬に参加した山崎は言う。
「牧さん(
牧秀悟、中大-現
DeNA)と対戦し、郡司さん(
郡司裕也、慶大-現
中日)には、ボールを受けていただきました。森下さん(
森下暢仁、明大-
広島)ら、のちにプロに行く方の集まり。実績がある人ばかりでしたが『絶望感』を抱くことはなかった。勝負をしていけるレベルなのかな、と。現実的にプロに行きたいと考えました」
試合でのピンチを含め、決して物怖じしない性格である山崎は、食事会場でも2学年上の森下らに積極的にコミュニケーションを取り、貴重な時間を過ごした。
逆境こそ覚醒のとき
千葉に戻った同級生から影響を受けたのは言うまでもなく、古田島だった。
「刺激的でした。比較するわけではないですが・・・
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