明大の伝統は「人間力野球」だ。プレーする上で規則正しい学校生活、日常生活が大前提にある。確固たる基盤があるからこそ、大舞台で慌てることはない。新主将にも、そのイズムが浸透する。 取材・文・写真=佐伯要 
大学3年間、汗を流した内海・島岡ボールパーク。昨年11月の新チームから主将としてけん引する
「勝負は準備で8割が決まる」
村松開人は静岡高時代、恩師の栗林俊輔監督(当時)からこの言葉を教わった。
「ステージが上がるにつれ、その意味が分かるようになりました。準備に関しては誰にも負けないくらい、丁寧に、必死にやっている自信があります」
練習では、「これをやったから、大丈夫」と言えるだけのメニューを自分に課して、ルーティン化している。試合前日には、部屋の掃除と、グラブやスパイクなど道具の手入れをして、翌日の支度を済ませてから寝る。試合では、対戦相手の投手や打者のデータを頭に入れておき、そこにその日の調子を加味することで、最善のプレーが選択できるようにしている。
備えは野球だけに限らない。例えば・・・
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