160キロの夢が大きく広がる大型右腕だ。高校時代は大阪の公立高校で存在感を示し、投手育成に定評のある東洋大で素材を開花。伸びしろが十分の好素材である。 取材・文=小川誠志 
2021年秋以降は東都二部でプレー。一部[神宮]での登板経験もあり、NPBスカウトの注目は高まる一方である[写真=小川誠志]
ロッテ・
佐々木朗希、
ソフトバンク・
千賀滉大ら最速160キロを超える剛腕投手の躍動により、日本野球界も新時代に突入しつつある。東洋大・
羽田野温生も160キロ超えが期待できる逸材だ。188センチ95キロ。恵まれた体格から放つ速球は昨秋、最速156キロをマークした。大学ではまだ盤石の成績を収めたわけではなく「未完の大器」という言葉が当てはまるかもしれない。それでも、その高いポテンシャルにNPBのスカウトたちが熱視線を送っている。
「自分の持ち味は真っすぐ。速ければ速いほど、自分の持ち味は伸びていくと思っています。球速はこれからも追い求めていきたい。大学生のうちに160キロを出すのが目標です」。羽田野はスピードへのこだわりについて話す。
昨秋の東都二部リーグ戦、第3週の拓大2回戦、1点ビハインドの9回一死、1ボール2ストライクからの4球目、「ここは三振を取りたい」と羽田野は強く腕を振った。力のあるストレートが高めに決まり、高島大輝(当時3年・滝川二高)のバットは空を切る。等々力球場のスコアボードには「156」の数字が表示された。
「ベンチやスタンドがざわついたので、振り向いて数字を見たら、156キロが出ていました。追い込んでいる状況で、力を入れた球だったんで、150ぐらい出てるかなとは思ったんですけど、156とは・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン