八戸工大一高時代からスピードボールで注目を集めてきた右腕は、社会人2年目の今夏、都市対抗野球で最速を2キロ更新する156キロを投じた。しかし、チームは初戦敗退。今は勝てる投手を目指し練習に励んでいる。 取材・文=小林篤 写真=田中慎一郎 
躍動感あふれるフォームから投じるストレートはコンスタントに150キロを超える
本戦出場の立役者
遠回りはしたかもしれない。だが、試行錯誤を繰り返したことが大きな財産となり、今の自分自身を作り上げている。
古屋敷匠眞は9月から始まる日本選手権の関東代表決定戦に向け、さらなる成長を遂げるべくグラウンドで汗を流している。
「困ったときに投げられるボールを増やすというか、投球の幅を広げてうまくピッチングをできるようになりたいんです」
今年の都市対抗野球大会では、予選で大車輪の活躍を見せた。東京都・第一代表決定戦の準決勝、明治安田生命戦では同点で迎えた5回一死満塁の場面で登板。2者連続三振でピンチを切り抜けると3回2/3を1安打無失点に抑えた。最後の1枠を争ったNTT東日本との第四代表決定戦では、1点ビハインドの7回一死二塁の場面でマウンドに上がり、タイブレークの延長10回を含めて無失点。150キロ超えのストレートで打者を封じ込め、チームを4年連続14回目の本戦出場へ導いた。右腕の活躍に
西田真二監督(法大)も「信頼されるピッチャーになってきた」と成長を感じていた。
本戦では三菱自動車岡崎との初戦、二番手で登板・・・
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