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ドラフト逸材クローズアップ

櫻井亨佑(中大・外野手)フルスイングを求める左のスラッガー「プロに近いレベルの人と一緒にやれたということは、ほかではできない経験になった」

 

昨秋の東都大学一部リーグの首位打者。3球団が競合した国学院大・武内夏暉(西武)、2球団が重複した青学大・常廣羽也斗(広島)のほか同リーグから計6人の投手がドラフト1位指名を受けた。実力は間違いないレベルにある。
取材・文=小川誠志

昨秋は打率.351で初の首位打者を獲得。11打点もリーグトップと、勝負の最終学年につなげる活躍を見せた[写真=矢野寿明]


「ミート力の高さ、ボールへのコンタクト力の高さ。現時点では、それが自分のアピールポイントだと思います」

 櫻井亨佑は打者としての自身の一番の強みをそう語る。昨年10月のドラフトでは東都一部リーグから6人の投手が1位指名を受け、プロ入りを果たした。「リーグ史上最高レベル」と言われた投手陣を相手に、櫻井は昨秋、首位打者を獲得。15試合で20安打を放ったが、左方向へ9本、センター方向へ4本、右方向へ7本と広角に打ち分けている。リーグ最終戦では5打数4安打と固め打ちし、打率.351に上げ首位に立った。その後に行われた試合で、争っていた亜大・天井一輝(NTT西日本)が4打数2安打、打率.347に終わり、櫻井の首位打者が決まった。この勝負強さも、魅力の一つだ。

「ファーストストライクをしっかり振りにいけたことが、昨秋の好成績につながったと思います。そのためには打席に入る前に投手をしっかり見て、初球から振れる準備をすることが大事。相手投手の変化球やモーションを頭に入れて、自分の目でタイミングを取り、張っていないボールでも甘ければ振り出せるように準備しています」

 中大では1年春からリーグ戦を経験。3年春には初めて規定打席に達し、打率.298(リーグ7位)、2本塁打と成績を上げた。第2週の駒大1、2回戦では2試合連続本塁打。2年冬に食事の量を増やし、ウエート・トレーニングなどで体づくりに取り組んだことが3年春の結果につながったという。秋に比べ体重は5kg近く増量。ベンチプレスのMAXはそれまで100キロ程度だったのが、3年春には・・・

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