威力が増して手応え、自信をつかんだ直球
それでも4年目の14年は、ヒジをかばってフォームを崩し、制球が乱れ、球威も落ちてしまった。
「ヒジは治ったけど、技術的に『全然アカン』という状態。3年目と4年目は、かなりキツかったですね」 その年、
オリックスは
ソフトバンクとシ烈な優勝争いを繰り広げていた。一軍投手陣は盤石で、12球団一の防御率を誇っており、二軍との入れ替えはほとんどなく、塚原はますます危機感を募らせた。
「客観的に見て、自分が入る場所なんてなかった。手術後2年間ダメだったので、次の年ダメだったらクビやな、と覚悟しました」 あとがなくなった5年目の昨年、塚原は下半身のウエート・トレーニングに力を入れた。結果的にそれが功を奏した。
「下半身主導のフォーム作りをしようと思ったんです。下が安定すると、自然と体全体の使い方も良くなり、ヒジの痛みも減った。それほど力まなくても球がいくようになりました。それに、ヒジの手術を経験した金子(千尋)さんや近藤(一樹、現ヤクルト)さんに『あんまりヒジのことを気にし過ぎるのはよくないよ』とアドバイスを受けたこともあって、あまり考え過ぎず、ちょっとぐらい違和感があっても投げ続けました。もうあとがないので、痛いとか言ってられない状況でもありましたしね」 下半身が安定したことで、ストレートの球威も増し、昨年4月4日、塚原は3シーズンぶりの一軍昇格を勝ち取った。
「2年目までは、困ったらフォークだったけど、今は困っても真っすぐで勝負できるようになった」と、直球への自信をのぞかせていた。
以降、登録抹消された時期もあったが、昨季は中継ぎで自己最多の41試合に登板。そして今季、初の開幕一軍入りを果たすと、開幕から10試合連続無失点という圧巻の投球を続け、守護神・
平野佳寿につなぐ勝ちパターンでの登板が増えていった・・・
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