2013年の歓喜を知る、数少ない生え抜き選手の一人だ。バットコントロールに長けた左の巧打者だが、近年は故障などもあり出場機会が減少。今季、捕手から外野手登録に再転向し、ようやく一軍の舞台へ戻ってきた。選手たちの知られざる“内面”に迫る野球浪漫。2021年のスタートを飾るのは、外野手として生き残りに懸ける31歳だ。 文=田口元義(フリーライター) 写真=井沢雄一郎、BBM 
今季は開幕一軍こそならなかったが、今はレギュラーとしてチームに貢献するプレーを続けている
変わらぬ振る舞い
今年も選手たちの声がよく通る。
新型コロナウイルス感染拡大の予防から、昨年から野球場ではファンの声出し、鳴り物を使用した応援は禁止されている。だから、選手たちの声が、いつも以上に響く。
今季、開幕ダッシュに成功した
楽天のベンチは明るい。必然的に選手の声のトーンも上がる。若手も増え、活気も充満している。
ただ、まだ物足りない。
地の底から噴出するように唸り声を上げ、味方を鼓舞する。負けていてもベンチの最前列に立ち、チームを盛り上げる存在。誤解を恐れず言えば、今の楽天には「バカになれる」選手がほとんどいない。
「やっぱ、本気でバカになれる選手って、重要なんですよね。歳を取ったり、ちょっときれいにプレーしようと思ったりすると、なかなかできないじゃないですか」 今年でプロ10年目を迎える
岡島豪郎は、そう意志を示していた。
近年では若手の台頭も目立ち、一軍での出場機会は減っている。だからといって・・・
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