昨季までの一軍出場はわずか8試合で1安打。今季の開幕も二軍スタートだった。しかし、6月下旬に一軍昇格すると、思い切りの良さを買われてスタメンに定着。持ち前の明るさとガッツで、チームに勝利を呼び込む活躍を見せている。3年目を迎えた今、飛躍のときを迎えている。 ※成績は9月4日現在 取材・構成=高橋 透 写真=平山耕一、井田新輔、桜井ひとし 常に試合のイメージで
──今季は6月下旬に一軍に昇格してから約2カ月間で41試合に出場と、レギュラーを勝ち取る活躍を見せていますね。
桑原 レギュラーを取ったとは思っていませんが、試合に出るからには自分の役割、やるべきことをしっかりこなそうと心掛けています。
──桑原選手自身が思う役割とは何ですか。
桑原 今は二番で出場することが多いので、送りバントなどをしっかり決めないとチームが機能しないし、自分の居場所がなくなるので、試合を想定して練習することを心掛けています。あとは自分の良さでもある、思い切っていけるところは思い切っていくということですね。打てるボールを積極的にいく気持ちを常に持っています。
──思い切りの良さは桑原選手の魅力だと思います。
桑原 恐らく周りの方もそういう目で見てくれているんじゃないかなと思いますし、それがなくなったら自分らしさもなくなると思います。チームに勢いを呼び込みたいです。
──今シーズン、ファーストストライクを積極的に打っていますね。
桑原 自分の中でファーストストライクは、打てるものはしっかり振ってとらえたいと意識していますし、そのためには準備がすべてだと思うんです。なんでもかんでも振ったらいいっていうのでもないし、ある程度いいイメージを持ちながら、打席に入っています。相手ピッチャーが投げるボールの軌道をある程度イメージ付けしておいて、そのボールがきたら、積極的にいくという感じですね。
──試合を想定しながら練習するということは、昨年までになかったことですか。
桑原 まったくなかったわけではないですが、そこまで高い意識はなかったです。今年、二軍の大村監督(巌、兼二軍打撃コーチ)に、準備することの大切さを口酸っぱく言われました。実際、結果として今表れているので、その大切さを実感しています。結果を出すためには、準備をすることがすべてだと思っています。
──桑原選手の準備を具体的に教えてください。
桑原 自分の中では・・・
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