セ・リーグでは広島が2位の巨人に10ゲーム差をつけ、パ・リーグでもソフトバンクが2位の日本ハムに6ゲーム差をつけて前半戦を折り返した。この両チームが今年の優勝の最短距離にあるのは間違いないが、果たしてこのまま首位の座を守り切れるのか。今号では過去のペナントレースで、前半戦を首位で折り返したチームの優勝確率にスポットを当ててみたい。 
リーグVへ向けて走る広島。この勢いを後半戦でも維持できるか
前半戦で10ゲーム差ターンは2003年の阪神以来
今シーズンの広島は3月25日の
DeNAとの開幕戦に1対2で敗れて出足は悪かった。3月中は3勝3敗であり、初めて3連勝したのは4月9日から12日。このときは14日の
中日戦にも勝って4連勝としたが、16、17日の巨人戦に連敗して10勝8敗。4月22日からの
阪神との3連戦にも●○●で12勝11敗。同月末で16勝12敗だった。
広島が調子を上げたのは交流戦に入ってからで6月14日からの
西武3連戦に3連勝、17日からの
オリックス3連戦にも3連勝。さらに交流戦には11勝6敗1分けの勝率.647で両リーグを通じて3位だ。
広島を除くセ・リーグ5球団が負け越したことにより、セ内における広島の地位は一気に高まった。交流戦開始前は首位であっても2位の中日とは2.5ゲーム差であったが、交流戦が終わったときには2位の巨人に6ゲーム差。その後も勝ち続けて6月末には9ゲーム差に広げ、結局前半戦は2位の巨人に10ゲームの大差をつけて折り返すことになった。2位に10ゲーム差をつけた首位ターンは2003年の阪神以来13年ぶりのことである。
過去に2位に2ケタのゲーム差をつけて折り返すのはセ、パ両リーグ4度ずつあるが、すべてのチームが優勝しており、過去のデータから見れば今年の広島の優勝確率は100%である。(A表参照)
それでもまだ100%が大きく騒がれないのは、もっと劇的な逆転優勝の例があるからだ・・・
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