チームバッティングができる四番=金本知憲や
さあ今週の週刊ベースボール編集部の指令です。「球界の四番論」です。これを語り出すと止まりません。それほどオレは四番にこだわりを持っている。
まず思い出すのは2004年、いまから11年前のことよ。この年からオレは
阪神の監督になった。そのとき、一番早く取り組んだこと。何だか分かりますか?
そう、四番を決めることやった。監督として1年目。そのシーズンに入る随分、前のことよ。オレは
金本知憲を呼んだ。自分が監督になって、最も早く決めなアカンことは四番打者の選定と思っていた。だから金本を呼んで、こう伝えたんよ。
「四番を決めた。お前が四番を打て。それもただの四番やない。全打席、ホームランを狙っていけ。そんな四番になってくれ」。
極端な話よ。でも金本にはその真意は伝わっていた。勝負を決める四番。勝敗の責任を担う四番。そんな四番に金本はなれる。オレはそう考えていたから、金本も納得していた。四番・金本を決めたのが、オレの監督初仕事やったわけなんよ。

オレが真の四番と思うのは監督時代にずっと任せた金本知憲や。チーム打撃ができる。これが真の四番。早く次の真の四番が現れることを期待している
極論を伝えたけど、金本は本塁打だけを狙うバッターじゃないことは分かっていた。オレの持論は「チームバッティングができるのが四番」「チームで一番いいバッターが四番」なのだ。それにふさわしいのが金本。
実は03年、星野(仙一)さんが監督のとき、オレは三塁コーチ(守備・走塁コーチ)だったが、コーチボックスから、金本のバッティングを見ていて・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン