小さいころの公園はオレのフィールド・オブ・ドリームスよ

プロで本拠地となった甲子園はまさに最高の球場やった
今回の「そらそうよ」を読者の皆さんに読んでいただいているころ、プロ野球は交流戦突入の時期やと思う。レギュラーシーズンにひと区切りつけ、新たな気持ちで違うリーグのチームと戦う。これもいいもんで、精神的にリセットできるからね。ここまでうまく戦えなかったチーム、結果が思うように出せなかった選手にとっては「出直し」のシリーズ。ここから息を吹き返せばいい。やはり野球というのはメンタル面が重要なカギを握っているからね。気持ち的にあまりブレないように見えるオレも、さすがに気分を変えたい……なんて思うことがあり、監督時代、交流戦をそのキッカケにしていたもんよ。
さて、前置きはこれくらいにして、今週号は「球場特集」とのこと。そこで「そらそうよ的球場の思い出」を書け!との厳命が下った。なかなか難しいテーマ設定やないの。球場といっても、ひとたびそのグラウンドに入れば、戦うこと、いかに勝つか……とばかり考え、球場を観察したり、周囲を眺めたりというのはあまりなかったからな。ただ初めて試合をする球場なんかの場合、例えばマウンドの傾斜、土の硬さなどを確認したり、風向きの傾向、外野フェンスの硬さや、どうはね返るか……なんて、細かいところをチェックするのは、当然のことやったな。
まずオレが初めて野球を志し、小さいときにプレーしたのは近所の公園やった。大阪市内の玉造というところで育ったオレにとって、野球ができる公園や広場は「フィールド・オブ・ドリームス」の世界よ。夢があったし、雑草が生えていても、そら、オレらにとっては夢の球場のようなもの。そこで暗くなるまでボールを追いかけていたもんよ・・・
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