昨年から好投を続ける青柳[左]は立派なエースとなった。1980年代のエース、小林[小林繁=右]さん以来の変則投球のエース。後半戦の反撃には欠かせないピッチャーよ[写真=石井愛子、BBM]
コバさんには新人時代からかわいがってもらったよ
高校野球夏の甲子園。続々と出場校が決まっていく。大阪大会、もちろんオレは後輩の応援のために球場に足を運んだ。くじ運のいたずらか、3回戦で母校の関大北陽高は大阪桐蔭高とぶつかった。昨年の夏はあと一歩のところまで迫ったし、今年はなんとかして勝ってくれ! と祈ったが、大阪桐蔭高はホンマ強かった。
やはり圧倒的な力を持ち、そこにチームとして一丸になっている姿……。後輩はよく戦ってくれたが、大阪桐蔭高との差は感じざるを得なかった。これを書いている段階で大阪桐蔭高、そしてライバルの履正社高が勝ち上がり、決勝での激突が決まったけど、どんな結末が待っているのか、楽しみでしかないわね。
プロ野球はといえば、オールスターが行われ、1戦目の全セの先発投手に選ばれたのが
阪神の
青柳晃洋やった。全セの先発に指名されたということは、誰もが認める実力ということ。数年前、コントロールに苦しみ、自滅を繰り返した姿はもうない。阪神の絶対的エースとして、最多勝、防御率、勝率のタイトルに突き進むやろな。
そこで担当のS君から連絡がきた。「阪神に変則投法のエースって、過去、いましたか?」。阪神に続くエースの系譜。それは本格派の歴史といっていいだろう。古くは小山(
小山正明)さん、村山(
村山実)さん、バッキー(
ジーン・バッキー)さん、そして江夏(
江夏豊)さんに井川(
井川慶)と、阪神のエースは真っ向から投げ下ろす本格派ばかりだった。だから青柳のような変則型のエースといえば・・・
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