
ベテラン青木や川端の起用にしても、投手陣のやりくりにしても、上手に采配を振るった高津監督の手腕が光った2連覇と言ってもいいくらいよ[写真=桜井ひとし]
自信と勢いをもたらした四番・村上という存在感
長い道のりも残りわずか。ペナントレースは最終章に入った。それでも分からない。パ・リーグの優勝争い、セ・リーグのCS出場権の行方……。このコラムを皆さんに読んでもらうころも、ひょっとして決着していないかも。それほどの激戦である。
そんな中、今週号の週べは
ヤクルト特集。この時点(9月21日現在)で優勝マジックは「4」。このままゴールするのは間違いない。となれば2連覇だ。連続して優勝するのが難しいとされる現在、これは立派なこと。あらためて「強いヤクルト」を実感しているところです。
野球界に限らず、スポーツの世界には自信とか勢いというものが存在する。これは有形ではない。無形だが、形に現れなくても、手にした実感がある。ヤクルトは今年、それがはっきりと表れていた。優勝して宿ったチームとしての自信。3連覇したときの
広島がそうだった。長い低迷期から抜け、Aクラスに入って「オレたちもやれる」とみんなが感じた。いわゆる芽生えた自信である。それをカープは3連覇につなげた。
ヤクルトも同じ歩みを示した。長いシーズン、焦りを見せず、ドンと構えて戦い切った。それができたのも「チームとしての自信」。オレはそう見てきた。
勢いもある。それを生み出したのはひとりの存在だった。四番・村上(
村上宗隆)。彼が結果を出すことでチームは勢いを強め・・・
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